車を運転したら、最後は自宅の駐車スペースへの車庫入れをすることになりますが、そのときに直進車が来て接触したらどちらに過失があるのかというと、車庫入れをしていた車の過失割合が重くなります。
基本的に車の運行は、直進車が優先されます。たとえ自宅の前で、車庫入れという仕方のない状況であったとしても、そして車が来てから車庫入れを始めたのではなく、先に車庫入れを始めていたとしても、他の車に注意して車を入れなければならなかったのです。なぜならば、車庫入れは道路を塞ぐ形で行われるわけですから、普通の走っている車の邪魔をしているからです。
もちろん、動いている車同士の接触であれば、完全に車庫入れをしていた車の過失というわけではなく、直進車にもある程度の過失はあるという判断になります。とはいえ、割合からすれば1割、2割程度になるでしょう。
ただし、修正要素ということで直進車の過失割合が増えることもあります。例えばスピード違反をしていたり、飲酒運転をしていたり、居眠り運転をしていたときです。
最終的には保険会社同士の交渉で過失割合が決まるので、担当者に任せておくことです。
このことから、自宅の駐車スペースへの車庫入れといえど慎重に行わなければいけません。車が少ない時間を見計らって車庫入れをしたり、車が来たときには相手に見えるように合図を送ることで少し待ってもらうと言った工夫をしましょう。
また接触は車を全部出していないときでも起こりえます。いわゆる切り返しをするために頭出し待機をしていて、車のフロント部分が接触してしまうようなことです。事故を防ぐためには、たとえまっすぐに止まっていなくても、車が過ぎ去るまで道路に車体が出ないようにしておくことが良いでしょう。